ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードってどうなの?

近年は数多くの企業がクレジットカードを発行していますが、中でも人気の高いカードに交通系のカードがあります。

 

その一つがANAマイルの獲得において最も効果の高い「ANAカード」と、定期券や電子マネーPASMO機能が搭載された東急の「TOKYU POINT ClubQ PASMO」が一体となった「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」です。

 

さらに、三井住友カードが提携して発行されており、3社のサービスが統合されたカードになっています。

 

ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOの基本情報

発行会社 三井住友カード
国際ブランド MasterCard(VISAは無し)
年会費 本人2,000円 家族1,000円 ETCカード500円 ※すべて初年度は無料
ポイントプログラム ワールドプレゼントポイント
付与ポイント 1,000円:1ポイント
ポイント還元率 0.5%(1ポイント:5円相当)
ポイント有効期限 獲得月から2年間
ネットポイントモール ポイントUPモール
海外旅行傷害保険・死亡、後遺障害 1,000万円
救援者費用 100万円
国内旅行傷害保険
ショッピング補償 購入日から90日間、最高100万円 ※自己負担3,000円
カード盗難保障 報告日の60日前に遡って損害を補償
VpassID安心サービス(ネット不正使用) 報告日の60日前に遡って損害を補償

*ETCカード:年1回の利用で次年度の年会費が無料になります。
*海外旅行傷害保険:カードを保有しているだけで付帯される自動付帯です。
*ショッピング補償:国内での購入品の場合はリボ払いか分割払い(3回以上)での支払いが条件であり、1回払いの場合は保険が適用されません。海外での購入品は1回払いでも補償対象です。

 

ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOの年会費は?

「マイペイすリボ」へ登録し、年1回以上のカード利用で次年度の年会費が751円になります。PASMOと提携したANAカードでは最も安い年会費になります。

 

リボ払いの手数料をかけたくない場合は、リボ払いの上限額を高く設定することで可能になります。例えば、毎月3万円を利用しそうな場合はリボ払いの上限額を4万円にすると、毎月一括払いで支払うことになり、手数料はかかりません。

 

なお、家族カードも同様の条件で、次年度の年会費が475円になります。

 

獲得可能ポイント

カードの利用では基本的に三井住友カードのワールドプレゼントポイントが付与されますが、利用先によってはANAと東急のポイントも貯まります。

 

@ワールドプレゼントポイント=1,000円:1ポイント

  • 搭載しているPASMOへのオートチャージ
  • PASMO定期の購入
  • MasterCard加盟店

 

AANAマイル=100〜200円:1マイル(10マイルコースの場合)

  • ANAや提携航空会社便の搭乗(フライトボーナスマイル)
  • ANAカードマイルプラス加盟店やANAマイレージモール参加ショップ

 

BTOKYUポイント=200円:1ポイント

  • PASMO電子マネー
  • TOKYUポイント加盟店

 

なお、ANAカードマイルプラス加盟店やTOKYUポイント加盟店でのカード利用ではワールドプレゼントポイントも貯まるため、実質的な還元率が高くなります。

 

乗ってタッチTOKYUポイント

PASMO機能を使って東急の電車やバスに乗った場合、当日の内に東急百貨店などに設置されている専用端末にANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードをタッチすると、1日に付き10ポイントのTOKYUポイントが付与されます。

 

リボ払いでポイント2倍!?

リボ払いに登録し、且つリボ払いの手数料が1円でも発生すると、その月の利用代金のポイントが2倍にアップします(還元率1%)。

 

ただ、利用代金の全額に手数料が掛かっては折角の2倍が無駄になります。そこで、面倒ですが、毎月リボ払いの設定額を調整することで(1万円単位)、効率的にポイントを得られます。

 

例えば、利用代金が40,800円だった場合、リボ払いの設定額を4万円にして4万円を一括で支払うと、手数料は800円だけにしか発生しません。少しの手間で多くのポイントを稼げるようになります。

 

ステージポイントは?

年間のショッピング利用金額に応じて会員のステージが決まり、翌年度に一定金額を利用することでボーナスポイントが付与されます。

前年度利用金額 ステージ 獲得ボーナスポイント
50万円以上100万円未満 V1 50万円で50ポイント、以降10万円ごとに10ポイント加算
100万円以上300万円未満 V2 50万円で75ポイント、以降10万円ごとに15ポイント加算
300万円以上 V3 50万円で150ポイント、以降10万円ごとに30ポイント加算

 

ポイントとマイルの交換は可能か?

貯まったワールドプレゼントポイントはANAマイルへ交換でき(逆は不可)、TOKYUポイントはANAマイルと相互交換が可能です。

 

ワールドプレゼントポイントからANAマイルへ

ワールドプレゼントポイントをANAマイルに移行する方法は以下の2つのコースがあります。

  1. 5マイルコース(無料)=1ポイント:5マイル(還元率0.5%)
  2. 10マイルコース(手数料6,000円)=1ポイント:10マイル(還元率1.0%)

なお、10マイルコースの手数料は交換の際に支払うと1年間有効になるものであるため、逆にマイルに交換しなければ支払う必要がありません。そこで、ポイント有効期限の2年を利用して、2年目までポイントを貯めておき、交換する時に10マイルコースで交換すれば、2年に一度の手数料(3,240円、税込)で済みます。

 

従って、年間で32万4,000円(月約2万7,000円)以上カードを利用する場合は10マイルコースがお得になり、それ未満なら5マイルコースが有利になります。

 

ところで、ポイントのマイルへの移行方式には「応募方式」と「自動移行方式」があり、自動移行方式は自動的にマイルに交換され、応募方式は任意のタイミングで手続きをしてマイルに交換します。年間で32万4,000円を利用しないようなら、手間を掛けずに交換できる自動移行方式が便利です。

 

TOKYUポイントとANAマイルの相互交換
  1. TOKYUポイント1,000ポイント⇒ANAマイル750マイル
  2. ANAマイル10,000マイル⇒TOKYUポイント10,000ポイント

 

TOKYUポイントの利用は?

TOKYUポイントはTOKYUポイント加盟店で1ポイント:1円として利用できます。また、1,000ポイント単位でPASMOにチャージすることもできます。

 

PASMO定期券の搭載は可能?

ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードはPASMO定期券の機能を搭載することができます。

 

電子マネーiDの搭載

ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードには電子マネーiDが標準搭載されています。iDの利用代金に対してもワールドプレゼントポイントが貯まります。

 

国内航空傷害保険

国内旅行傷害保険は付帯されていませんが、「航空機の事故」における国内航空傷害保険が自動付帯されており、1,000万円が補償されます。

 

入会ボーナスと継続時ボーナス

ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードに入会すると、入会ボーナスとして1,000マイルがプレゼントされます(他のANAカードで付与されている場合は不可)。また、フライトでの利用の有無を問わず、毎年カードを継続して保有しているだけでボーナスマイルとして1,000マイルが付与されるため、それだけで年会費の元が取れます。

 

なお、JALカードはフライトの利用が継続時ボーナスの付与条件となっているため、この点ではANAカードの方が優っています。

 

東急ストアでの割引

毎月5日・15日は東急ストアの買い物でカードを提示すると5%OFFになります。

 

ポイントUPモールでポイント増加

三井住友カードが運営するネットポイントモールの「ポイントUPモール」を経由してカードでネットショッピングをすると、最高で20倍のポイントが付きます。モールにはAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど大手の店舗が参加しています。

 

ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードは東急グループの利用者で、ANAを使った旅行を計画している人には必須のカードになっています。なお、ワールドプレゼントポイントはANAマイルの他、商品や共通ポイントとの交換もできます。